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真夏の恐怖シリーズ 

貿易会社に勤める加藤貞夫(33)は、深夜の社内で仕事をこなしていた。
連夜の残業で疲れていたが、気持ちの方は慣れていた。
今日も退社は日が変わってから・・・また最後だ。
「今日もタクシーかぁ」
電車はもうない。
「こんなに頑張っても、残業代は出ないし、見返りとかないんだよなー」
自分自身に愚痴っている、いつもの悪い癖だ。
さて帰るか・・・。
部屋の電気を消し、カギを締める。
そこからエレベーターまで長い通路をまっすぐ歩く。
所々にある非常口の緑ランプだけが怪しく光る無気味な通路。
ちょっとした物音でも過敏に反応してしまうほど、神経を尖らせながらエレベーターへと急ぐ。

!!
加藤は声には出さなかったが、心臓が止まるかと思うくらいびっくりした。
薄暗いエレベーターホールに人が立っている。
(なんだよー。びっくりさせんなよ。)
エレベーター前に人が立っているなんて珍しいことでもない。
ただ、ちょっと怖がりで不安になっていたから・・・。
だがやっぱり何か変だった。
その、男性のような人はエレベーターの方を向き、下にうつむいたままじーっと立っている。
昇降用ボタンを押してない・・・。
(気味悪いなぁ。)
まったく動く気配がない。
(こういう場合、そこに立っている人は亡霊で、近づいたり話し掛けたりすると驚かせたり消えたりするんだ ろ・・・。)
考えることは悪いことばかりだ。
かと言って、エレベーターを使うか、ホールを通過して階段まで行かないと下に降りられない。
ここは気づかれない程度にゆっくり通過しよう。
握り締めた手に汗が滲む。
抜き足・・・
差し足・・・
千鳥足・・・
すると突然その男は物凄い形相で振り返った。
「そりゃ忍び足ですがな!!」

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テーマ:つぶやき - ジャンル:小説・文学

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